バイクバッテリーの上手な使い方・メンテナンス

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メンテナンス | 長持ちの秘訣 | これはやっちゃダメだよ | 開放式からVRLAタイプへの載せ換えについて


 

 メンテナンス

バッテリー液量の管理(VRLAタイプは除く)

バッテリー液が減っていたら、精製水(またはバッテリー用補充液)を補充しましょう。減ったままだと寿命に影響してくるばかりでなく、爆発の原因になります。

端子部の点検
端子が緩んでないか、腐食していないか、損傷していないかをチェックしましょう。
端子が緩んでいると、火花が飛んで破裂の原因になります。

充電状態の点検
エンジンのかかりが悪い場合は、電圧をチェックして充電状態を調べましょう。

 

 

車両への取り付け状態の点検
車両にしっかりと取付けられているか確認しよう。

車両側充電装置の点検
車両側充電装置(ジェネレーター、レギュレーターなど)を定期的に点検し、バッテリーへの充電電圧が正常かどうかをチェックしましょう。
一般的に正常な充電電圧は、13.5V〜15V程度です。充電電圧が正常でないと、バッテリーあがりや爆発の原因になります。 ※適正な充電電圧は車種によって異なります.

 

 長持ちの秘訣

ポイント 1  バッテリーを常に満充電状態に保つ事が大切です!
・たまにしか乗らない、コンビニまでのチョイ乗りが多いなど、充電不足状態では寿命が短くなります。
・ 長期間乗らない場合は、自己放電を抑える為にマイナス端子を外しておきましょう。また、長期間保管した後にオートバイに乗る時は、バッテリーを充電してから乗りましょう。

ポイント 2  深いサイクルの充放電を繰り返すと寿命が短くなります。
・ エンジンを止めた状態でライトを点灯し続けるのはやめましょう。
・ エンジンのかかりが悪く、余分な電気を必要とするその日1回目のエンジンスタートでは、積極的にキックスタートを使いましょう。

ポイント 3  車両充電装置が正常であること。
・ バッテリーと車両側充電装置(オルタネーター、レギュレーター)は密接な関係を持っており、このバランスが崩れると、あっという間にバッテリーが寿命になってしまう場合があります。 車両側の定期点検も忘れずに実施しましょう。

 

 これはやっちゃダメだよ

 

これはやっちゃダメだよ!!
必要以上に充電し続けること 理由は・・・こちら

 

これはやっちゃダメだよ!!
急速充電の繰り返し
急速充電はバッテリーにダメージを与えますので、緊急時以外は普通充電を行いましょう。

 

これはやっちゃダメだよ!!
バイクに搭載したままの充電
充電器のクリップがフレームに接触するとショートする危険性があります。

 

これはやっちゃダメだよ!!
+と−を逆に接続
車両の電気系統が壊れます。修理代10万円なんてケースも・・・

 

これはやっちゃダメだよ!!
バッテリー液が減っていた時、補充液(精製水)ではなく電解液を補充すること バッテリー液(電解液)は水と硫酸を混ぜたものです。液が減るのはこの水の部分が減るだけで 硫酸分は減りません。よって新たに電解液を補充すると硫酸濃度が濃くなり、短寿命の原因になります。

 

これはやっちゃダメだよ!!
指定サイズ以外のバッテリーを搭載
搭載バッテリーのサイズは、車両メーカーの設計に基づき設定されています。指定外のサイズを搭載すると思わぬトラブルに繋がる可能性があります。
バッテリー交換時、作業手順を無視した順番で作業すること 理由は・・・こちら

 

これはやっちゃダメだよ!!
フタをこじ開ける(VRLAタイプのみ)
液を入れて使用を開始したバッテリーのフタは絶対にこじ開けないでください。無理にこじ開けると壊れて再使用できなくなります。

 

 開放式からVRLAタイプへの載せ換えについて

まず、VRLAタイプのバッテリーの特徴を参照ください

車両のレギュレーターからバッテリーへの充電制御は、新車時搭載のバッテリーを元に設計されています。 バッテリーの構造上、開放型タイプとVRLAタイプは充電電圧の制御方法が異なります。よって、むやみに載せ換えを行うと、思わぬ短寿命や爆発が起きる可能性がありますので、載せ換えは行わないでください。
また、開放型からVRLAタイプに載せ換えたからといって、寿命が縮むことはあっても伸びることはありません。